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里山長屋暮らし~藤野プロジェクト

里山長屋暮らし~藤野プロジェクト

これはひとつの実験。消費する暮らしからつくり出す暮らしへ

「あえて計算しないことも大切だと思うんですよ」と山田さんは言う。パラダイムシフトを迎えている今、かつてのものさしで、安心を担保するのにはムリがある。それよりは、もっと根源的な人の持つ力、自然の持つ力とつながることで、自分の生命を担保していくことのほうが、賢い選択なのかもしれない。
「近代化によってできたバリアを取っ払って、自然と人間、人間と人間のつながりをつくりたい、そう思っています。その中から、まったく新しいビジネスも生まれてくるかもしれない」(池竹さん)
「消費する暮らしから生み出す暮らしへ、がテーマですね」(美佳江さん)
新たな時代には、新たな暮らしが必要だ。「これはひとつの実験だから」と、私たちの一歩先を楽しげに歩く彼ら。そこには、大きな家族がいる心強さがあるのだろう。家をつくり、家族をつくり、地域をつくり、やがて世の中を本当に変えてしまう、そんなしなやかなパワーがこのプロジェクトにはあるように思う。
家づくりを経験するチャンスは、人生の中でもそうそうめぐってくるものではない。しかし、家というものが、持続可能な世界をつくるのに、ハードの面でもソフトの面でも、素晴らしい場として活躍してくれることは、このプロジェクトを見ていればきっと理解できるだろう。家は、金額や広さ、資産になるか否かでとらえるものではないし、消費するものではない。一人でも多くの人が、家づくりを通して「新しい暮らし」をデザインできたら――。小さな町の4世帯の活動が、大きなうねりを巻き起こしてくれることを期待したい。

【8つのキーワード(パンフレットより抜粋)】

  1. 「長屋のよさを見直す」…シェアすることで実現する人と人、人と環境の調和を考えます。プライベートとシェアのバランスを考え、日本人にあったコミュニティを模索します。
  2. 「地域とのつながり」…敷地内に共有スペースをつくり開放します。ワークショップ、イベントなどを行い集える場所、情報発信の拠点を目指します。
  3. 「情報発信」…里山長屋暮らしを日本型コーハウジングのひとつとして広く発信していきます。
  4. 「創りだす住まい」…建物や内装などのセルフビルドの可能性を考え、協力してつくる方法を考えます。
  5. 「循環するしくみ」…土に還る素材を選び、自然と仲良く生活する仕組みを選択します。
  6. 「地産地消」…敷地内に畑をつくり、食の自給を試みます。畑づくりや物々交換、保存食づくりを通して、地域とのコミュニケーションを図ります。また、現地での建築材料の調達、エネルギーの自給も試みます。
  7. 「里山暮らし」…農作業、手作業、保存食、加工品づくりなど、かつて手作業で行われていたことを近所の方から教わりながら、里山暮らしを実践します。
  8. 「シェアリング」…車、洗濯機、作業空間などをシェアするなど、話し合いながら生活をデザインします。

*1 ノーマライゼーション特区…心の教育・トータルケアの場をLD・ADHD児に保障する特区。

*2 シュタイナー学園…シュタイナー学園は、「芸術としての教育」「自由への教育」を行う全日制の私立小・中一貫校。各学年1クラス、各クラス定員26名で、シュタイナー教育独自のカリキュラムを用いた学校教育を行っている。詳細はコチラ

*3 PCCJ …パーマカルチャーセンタージャパンの略。日本の風土に適したパーマカルチャーの構築と普及による永続可能なライフスタイル及びまちづくりの提案と実践を目的とし、パーマカルチャー講座やツアーなどを開催。藤野には、農家を改修した拠点と、農地40アールをつかってパーマカルチャーを実践している。 詳細はコチラ

小林恵里奈 こばやし・えりな

1978年千葉県生まれ。行動力と社交性は五つ星。目下、「里山長屋暮らし」と「トランジション・タウン活動」に熱をいれる1児の母。かつてのシティガールが子どもの成長とともに自然のなかでの暮らしにシフトしつつある。

小林一紀 こばやし・かずのり

1976年東京生まれ。環境と経済と語学のスペシャリスト集団(有)エコネットワークス代表。浪人中アル・ゴア氏の本に出会い、サステナビリティが人生のテーマに。藤野をベースに、「環境」と「経済」の幸福なつながりを求めて、私生活とNGO活動と仕事とが限りなく混ざり合い、出会いと学びの日々を過ごしている。

池竹 則夫 いけたけ・のりお

1963年東京生まれ。建設コンサルタント会社に約20年勤務し主に大型公共事業の環境アセスメントを中心とした業務に携わってきたが、1年前に会社を退職。現在動植物調査自営業を営むほか、NPO法人パーマカルチャーセンタージャパン講師(植物調査)。また地元小金井市では「トランジション・タウン小金井」というグループで、地域力を高めていくことで、石油など化石エネルギーに頼らない楽しい街づくりを目指して活動中。日本各地に残る古き良き伝統文化やお年寄りの生活の智恵を復活させたい!

小山玄 こやま・げん

1969年兵庫県生まれ。小学館を退社後、2009年4月からフリーライター&編集者。在社中、おもに教師向けの月刊誌『教育技術』編集に携わり、文部科学省関係者、教師など教育現場の人脈に恵まれた。PTA活動やAIDS啓発活動のプロデュース、ラジオ「こども電話相談室・リアル!」などで活躍している山本シュウさん(レモンさん)や、一人ひとりの個性と特性を生かす社会づくりを目指して特別支援教育の重要性を訴える品川裕香さんらの書籍の編集を続けながら、地に足のついた生き方を実践~発信すべく、里山長屋暮らしに転換しつつある。趣味はサッカーとギター演奏。

小山美佳江 こやま・みかえ

1967年大阪市生まれ。演劇を志し上京。広報、カタログ制作、Webサイト制作・ディレクションなどの仕事に関わる。人との出逢い、表現、発信すること、ものづくり、ことづくりに興味がある。2005年小笠原で宿泊した際に、なるべく環境に負荷をかけない暮らしを体験し、自然に生かされていることを実感してショックを受ける。その後、食や暮らし方を見直し、模索中にこのプロジェクトに出会い、持続可能な暮らしへの足がかりになると予感している。消費する楽しみから、生産する楽しみへシフト中。マクロビオティックの勉強中。長屋で里のイスキアを作りたい!

山田愛 やまだ・あい

1976年北海道生まれ、伊豆育ち。大学時代に一年フランスで学んだ のをきっかけに、自分にとって本当に豊かに暮らしとは何か追求し て行きたいと思いました。毎日の消費行動から世界とつながるフェアトレードカンパニー(株)にて広報やカタログ製作、イベント企画などを経験後、現在(株)ナチュラルハウスにて販売促進や情報発信を担当。『オーガニック』をキーワードに、一生活者そして一仕事人として衣・食・住全般を通じて持続可能な暮らしの実践を心がけています。

山田貴宏 やまだ・たかひろ

1966年神奈川県出身、千葉育ち。東京/国立市で地産地消の家づくりとエココミュニティ造りを目標に設計事務所を営む。学生時代より建築と環境との関わりをテーマに修行&実践の日々。東京/足立区で「畑がついているエコアパート」を設計。いよいよ来年は藤野で自分自身が農的生活に突入。

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