土祭ーEarth Art Festa 2009 in Mashiko
イベントをつくりながら、次のプロジェクトを生み出す
もうひとつのテーマともいえるのが、会場となった商店街の活性化だ。どの地方でも問題になっている旧市街地の商店街の疲弊。土祭では、この商店街を会場にし、中でも戦前からある古くからの益子の風景をとどめている建物を利用し、アート作品の展示などを行った。そのうちの2つの建物に関しては、ボランティアの手でリノベーションをし、会場として利用。会期後には、ひとつは「プラチナショップ(成熟世代が生き甲斐のために開く店)」として、もうひとつは、若手クリエーターたちによる自主運営スペースとして利用されることになっている。特にこの商店街の活性化へは、町長の熱い思いがあったようだ。
「益子では、毎年7月23、24、25日、祇園祭というお祭が行われています。これは、旧市街地を中心に行われるのですが、今もなお、行政に頼らず、地域の人たちで運営されています。このお祭を支えているのが、商店街の個人事業主の皆さんです。商店街が寂れていくということは、お祭という益子の文化も衰退していくということ。さらには、地域の安全安心の要となっている消防団のなり手もいなくなってしまうということです。一回のイベントで商店街がすぐに活性化するのは難しいかもしれませんが、このチャンスを生かしてもらえればと思っています」
改修物件のひとつ栃木緑建では、プロジェクトに参加したボランティアメンバーがあつまり、土祭を今後の活動につなげようと「ヒジノワ」という団体を立ち上げ、会場を緑建ギャラリーとし、有効活用を計画している。参加者は、陶芸家や木工作家、役場職員など20名ほど。今後は、作品の発表場所はもちろんのこと、様々な勉強会、映画上映会、コミュニティカフェなど、地域と商店街に開いた活動をする予定だ。
