Viewpoints

人の能力を引き出すリーダーシップ

人の能力を引き出すリーダーシップ

ソーシャルデザインの実践を取材する中で、リーダーシップのあり方に特徴があることがわかってきた。どのリーダーも謙虚で懐が深く、どんなことでも受け止めてくれそうな人となりの方ばかりだ。グイグイ引っ張っていくというよりも、どちらかといえば、参加している人々の意欲を形にするのが得意な人という印象を受ける。

放課後NPOの平岩さんは、活動への明確なビジョンと高いモチベーションを持ちながら、あくまでその姿勢は謙虚だ。平岩さんの活動に賛同する講師や学校関係者は、彼の情熱的なビジョンに賛同しながら、かといって窮屈さを感じることもなく、自由にそれぞれの立場で活動に取り組んでいるように感じられた。
一人のスターに脚光が当たるような作家性の高いコミュニティでは、その他の参加者が自分の存在意義を感じて参加することが難しい。一方、放課後NPOのようなソーシャルデザインの活動では、参加者ひとりひとりがそれぞれのモチベーションを持って参加し、活動に貢献することが成功の鍵となる。このような活動でのリーダーの役割は、引っ張ることより、一歩引いて、参加者の活動の場づくりを助け、彼ら彼女らの能力を引き出すことに変化しつつあるのかもしれない。(岩)