志を持ったメンバーによる小さなコミュニティ
ソーシャルデザインの活動は、比較的オープンに参加を募ることが多い。一方、オープンにしすぎると、コミュニティの規模が自然と大きくなり、参加者相互の存在を認識しづらくなるため、積極的に貢献せず一方的に便益を享受するだけの、いわゆるフリーライダーを多く生む結果となってしまいがちだ。個人のコミットメントを柱に成立しているソーシャルデザインの活動において、フリーライダー化の進行は、活動の存亡にも関わる事態である。このような状況を各コミュニティはどのように回避しているのだろうか。
取材を重ねる中で、多くのコミュニティが、お互いの顔が見えて話ができる規模に活動のユニットを区切っていることがわかってきた。そうすることで、それぞれの参加者がどのような「志」を持って活動に参加しているかが可視化されるという。参加者ひとりひとりが自分の「志」が活動全体に生きていることが確認でき、また他の参加者の志を感じて自分の志との共感が育まれることにより、志のうねりが生まれ、活動の熱気が高まっていく。こうした志の相互作用が備わったコンパクト・コミュニティが、成功のひとつの形態として注目されよう。(岩)




